幼い頃から母親が買ってきたインテリアの本や輸入雑貨の影響で雑貨が好きになりました。

食卓のランチョンマットや箸置きを、仙台の雑貨屋で母と一緒に選ぶのが楽しみのひとつだったのを今でも覚えています。
中学生くらいから、手作り食器店やアンティークショップに足繁く通いはじめ、古道具の虜になりました。
そこで出会った器や小物に影響を受け、京都で陶芸の専門学校へ入学しました。

ただ、作陶は楽しかったけれど、何か心に引っかかるものがずっとあり、そのときに昔大好きだった手作りの食器屋さんをふいに訪れました。
大好きなショパンのノクターンが静かに流れていて、空間と器がとても美しく、ハッと気がつきました。
「わたしは作り手ではなく、作り手を応援する側になりたいんだ！」と。

卒業後は雑貨を仕入れるノウハウを勉強しながら、古物の取扱許可証を取得し、アンティーク家具や食器の買い付けに回り、独自のルートを開拓しました。
関西を中心に、蚤の市やイベントへ出店し、たくさんのお客様と出会いました。

その頃、古い家具や食器のブームでしたので、京都・大阪・神戸の雑貨屋への卸し業もはじめました。
様々な雑貨屋へ商品の営業や配達に行き、刺激を受け、「必ず自分の店を持つ！」と固く決心したのを今でも覚えています。
その後、京都で知り合った夫と結婚し、２００４年岡山県に移り住み、雑貨屋でアルバイトを経験しました。ここでもたくさん勉強しました。
お店を開くなら県庁通りの静かな立地が良いと思っていたら、たまたま見つけたのが現在の店舗です。
２００６年１１月、６坪のちいさな雑貨屋を開業しました。

「他にはない雑貨のセレクト」「こだわりのかわいいギフト包装」をモットーに、お客様の目線第一で考え続けた、ずっと夢見ていた雑貨屋「mitsuba」が完成しました。